鎌倉#食べることは生きること
―――親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりして居る。
言わずと知れた夏目漱石「坊ちゃん」の書き出し。
主人公「坊ちゃん」のように私も無鉄砲なところがあるなぁと感じます。
別に自分が主人公キャラとかそういうわけではなくてただ単純に向こう見ずで行き当たりばったりだということです。
また両親はどちらかというと慎重派、さらに自慢ですがこの性格で損をしたことはないはずです。何
まぁこの旅事態が無鉄砲と言えばそうなんですけれども、初鎌倉!さぁどこに行こう?となりまして。
大仏が有名なのかーーー?というかおなかすいたなぁーーーよし、海の幸を食べよう、江ノ島だ!
ということで大仏に背を向け、かわいらしい「江ノ電」に乗り込みいざ江ノ島へ。
途中、海が見えたり、民家スレスレのところを通ったり、普段路面電車も海もない生活を送る私からしてみれば、一人しかいないのに「ふぉ~」なんて感嘆してしまいました。
月並みだけど「海のにおいがする」(笑)
てっきり江ノ島の真ん中まで電車が行くと思っていたのですが、江ノ島まで徒歩10分程度のところに江ノ島駅はありました。
「海のにおいはする」けれども全く海は見えない。笑
取り合えず海めがけて、というか江ノ島めがけて歩きます。
周りの飲食店に誘惑されつつ、歩く歩く歩く…
団子、名物シラス丼、団子、かき氷、ケーキ、フルーツジュース…
この通りは誘惑しかないんですか。笑顔の店員さんも団子やのおばあちゃんもその時の私にはスナイパーとしか思えなかった。ヤバイ、この人たち、私の財布を狙ってる。
けれども私には江ノ島、そう江ノ島!絶対島で食べる海の幸の方がおいしいもんね!という全く根拠のない自信を胸に江ノ島へと歩きました。
まだ入り口。涙
この前に大きな道路があってそこを通過するための地下道があるんですけど、てっきり地下道を抜けたら島に到着するかと思っていて。
この時の私(もう行きたくない、面倒くさい)
しかし私には海鮮丼が!と奮い立たせ橋を渡りきりました。
本当はぐるなびとかで美味しいお店を調べたかったんですけれども限界で目の前のお店へ。笑
地域の食堂みたいなお店でした。
壁に描かれたメニューで見てこれだ!と決めた
「江ノ島丼」
理由は単純明快、「江ノ島が入っていたから」
たぶんサザエの卵とじ丼。たぶん肝が1つ入っていて、たぶん苦かったです。
たぶんとつくのは私が実際サザエを食べたことがない気がするから。
親子丼大好きな私としては、最高においしい!
なにより写真の左下に移っている茎わかめが今までにないくらい柔らかくておいしかったです。
それともう一品、なまシラス。
写真のピントがネギにあってしまい、シラスがほわぁ~としてしまったのはご愛敬。
釜揚げシラスしか知らない私は、「シラスって白くないんだ」と感想を漏らしてお爺さんに笑われました。
「都会から来たの?」
なーんてチャーミングな笑顔で聞かれ頷いてしまったけれど、私実家はそこそこ都会だけれど現住所は村でした、ごめんなさい。
生のシラスって多少の苦みがある、すごい。と今度は言葉に出さずに全部一緒に飲み込みました。おいしかった。
これを見た人に対する、飯テロになりますように。というかまた食べたいな。